与那国の花酒

koyuki

2009年07月16日 07:20

 先島の先っぽ、その島からは晴れた日には台湾が見えると言う。日本と言う国の始まりの場所とある民俗学者は言った。最近ではDrコトーの撮影現場でも有名になった。でも、私が司馬さん(遼太郎)の本で読んで、どうしても行ってみたくなった理由は、花酒という日本で一番アルコール度数が高い酒(60~70度)があるというそれだけであった。 泡盛は蒸留酒である。蒸留したときに一番先に垂れてくる雫だけを集めて造った酒だという。
 「カラカラ」という居酒屋を見つけたのは、「なかむら家」で飲んだ帰りだった。その店の窓ガラスに「泡盛マイスターがいる店」という張り紙をみつけた。・・・ならばと言う訳で聞いてみた。「花酒はありますか?」「ありますよ。でもキツイですが、大丈夫ですか?」「ええ、そのためにここへ来たので」
 出されたのは入波平酒造の「舞富名」という花酒。おちょこに入れて出された。一口目は、そのアルコール度数に驚かされたが、二口目、三口目と、ちびちびやるほどに、「これが旨い」。こんな酒ははじめてだった。行ったこともない与那国へ思いを馳せた。 あては明太子の石垣島ラー油がけ、これも美味しかった。
 次に頼んだのが、幻の酒と云われた波照間島の「泡波」という酒。 泡波は島の集落の中にある「波照間醸造所」で作られているらしい。生産量が少ないので、なかなか出回らないようだ。これも日本最南端の島である波照間島に思いを馳せながら頂いた。これが私の先島巡りです。
 こっちは、別の日に言ったとき飲んだ「濁」。与那国に三軒ある蒸留所の一つ、崎元酒造所で造られる泡盛で、花酒に加水して濁らせたものだという。
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