寺之内通の紅葉2008
寺之内通(東西)は、寺町通(南北)とともに市内でも寺院の多い街だ。だが、寺町通が繁華街に接しているのと違って、こちらは閑静な昔ながらの住宅街と接しているせいか、観光客の姿はあまり見られない。観光バスなどが停められる場所も、ホテルも近くにないからだろうか。
だから、隠れた桜の名所であり、紅葉の名所なのである。 そんな寺の一つが宝鏡寺だが、普段は公開されていない。春と秋に人形展が催され、ついでにと言っては失礼だが、春は桜、秋は紅葉で色づいた庭を観賞させていただいている。本当は夏も公開してほしいのだが、これは実現していない。夏には内親王が愛した伊勢なでしこの花が百個の鉢に咲くという。
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宝鏡寺の紅葉・京都の庭園より
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宝鏡寺・京都の庭園より
宝鏡寺の庭を見た後、裏の小川通に面して建っている表千家の不審庵の門が開いていたので、覗いてみると菊の花が展示されていた。少しお邪魔して観賞させていただいた。 菊花展で思い出したが、今年は真如堂山内にある
吉祥院の住職がお偉くなられたのか、塔頭を出られ、本山に登られたらしく、菊花展もなくなってしまったのは残念だ。
母を気遣って、この辺りで帰ろうかとも思ったが、せっかくなので近くの妙顕寺へも寄って帰った。ここも山門を入ったところの参道脇に植えられている楓が赤く色づいて見頃を迎えていた。裏にある本堂の庭の楓も見頃になっていた。
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妙顕寺の紅葉・京都の庭園より
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妙顕寺・京都の庭園より
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