祇園祭の鉾建てがはじまった

koyuki

2008年07月12日 09:17

 祇園祭の鉾建て(10日~13日)がはじまった。今年の祇園祭は殊に暑い。京都の梅雨は祇園祭と共に明けるが、今年はもう明けたかのようだ。
 京都新聞に「’動く美術館’は一体いくらなのか。公益法人改革に伴い、京の夏を彩る祇園祭の32の山鉾保存会が、山鉾そのものの評価を迫られている。しかし、豪華絢爛(けんらん)の懸装品や金具を付けた山鉾のような文化財を、どのような方法で金額に表すのか」という記事が載っていた。 現在の財産目録によるとすでに評価済みの長刀鉾と付属什器(じゅうき)備品が3億円と記されている。
 しかし、鉾は建ててなんぼのものだ。鉾の組み立てには釘などは、いっさい用いない。縄だけで結い合わせる。(写真2枚目) この縄の結び方にも「雄蝶」「雌蝶」などの結わえ方があるらしい。保存会の人達の手で三日間かけて建てられる。建てる人、守る人、引く人達、これも無形文化財である。勿論、値段など付けられない。

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